スポーツの繋がりの橋渡し

スポーツを言語化するトレーナー

勝ちたい!!はエゴ?

やるからには試合に勝ちたい!!

そう思って練習や試合に取り組む人は多いのではないかと思う。

それは選手だけではなく、指導者さえもそうではないだろうか?

この思いはすごく大切なもんである一方で、時として選手との乖離を作るきっかけになるのではないかと考える。

 

指導者になるような人は

・その競技が好きで

・その競技を広めたくて

・その競技で勝ちたい

そんな人が多いのではないか。

つまり、比較的競技力の高い競技者であった場合が多い。

言い換えると、自分がきつい練習をやってきて、乗り越えて結果を出してきた人ということである。

これ自体は本当に素晴らしいし、そういう方が指導をする、競技を広めることが大切であることに間違いはない。

 

ただ、ここでよく起こることが

「選手が上手くついてこない」

「選手に伝わらない」

そんなことを学生現場で目にしてきた。

指導者は自分がやってきたこと、自分が良いと思うこと

を中心に進めるパターンが多いのかもしれないが

それが伝わらないし、それだけなら良いが

「やめたい」「面白くない」

ということが頻発する。

もちろん、選手の方にも改善すべき問題もあるのかもしれないが

相手を変えるよりも自分を変える方が何よりも早く進むことを体験している。

 

「自分が」勝ちたい!

これは時として、「エゴ」になるのではないか?

とあくまでも個人の感想だが、考えることがある。

「思い」は数値化できないし、目に見えない。

だから、言葉で言っていても、どこまで勝ちたいのかわからない。

そこで、何らかの乖離や思いの不一致に感じることがあるのだろう。

 

そんな時は

素直にその選手を受け入れてみてはどうだろうか?

すごく勝ちたいし上手くなりたい選手も

勝ちたいけど、今はプレーをただ楽しみたい選手も

とにかくその競技をしたいだけの選手も

みんな、1人の人間なのだから、その選手を受け入れて認めてあげれば

もしかしたらこちらを向いてくれるかもしれない。

これが「寄り添い」なのかと。

指導者がどこまでするかはわからないけど

良い指導者は、この「寄り添い」方が上手で

選手から慕われる人が多いのかなーと感じることがある。

 

時には直進し

時には向き合い

時には受け入れ

時には寄り添う

こんな指導者がいれば、もっと楽しいスポーツの時間を過ごせる。

そんなことを日々思います。